2026年7月31日(金)
マルチ)まず教員になった理由を教えてください。
福田先生)大学院在学中に中国の雲南省に行ったことがきっかけです。雲南省の少数民族のシーサンバンナという村で、小さい女の子に出会いました。シーサンバンナには小学校がなく、学校に行きたくても行けないという現状を聞いて、教育の大切さや教育の分野に興味を持つようになり教員を目指すようになりました。
マルチ)元々教員に興味があったわけではないのですか?
福田先生)興味というか教育業界に対して否定的な立場でした。というのは両親が大学の先生なので普段から家で働いている姿を見ていて、あまり向いていないなと思っていました。
マルチ)その考えも変えるような出来事だったんですか?
福田先生)はい、日本とは全く違う環境でした。
マルチ)実際にどんな場面を目にしたのですか?
福田先生)フィールドワークで研究している時に、常に物乞いの少女が裸足でついてきていたんですけど、平日にも関わらずなんでこの女の子はここにいるんだろうと不思議に思ったのが最初で、その後通訳を通して10歳の小学4年生と聞いたんですけど、この村に生まれたために小学校に通いたくても通えないということをその場で聞いて、学びたくても学べない人がいるんだ、自分は幸せな環境で勉強できているんだって感じました。
マルチ)進路変更があったと思うのですが大変だったことはありますか?
福田先生)教員には興味ないって言ってたんですけど、親が教員だったので一応教員免許に必要な授業は取っていて、教育実習にだけ行ってなかったって感じですね。教師にならなかったら企業から内定をもらっていたので、実際中国から帰国して数日で「教育実習に行こう」って思って、出身の中学校に電話をかけていました。
マルチ)教育実習での思い出とかはありますか?
福田先生)全くないです。正直覚えてなくて、ただ日本と中国の女の子とではすごい環境のギャップがあったので、本当に日本って恵まれているんだなと思って、改めて教育現場の違いを教育実習で感じました。



マルチ)実際に教員になってみて感じたことはありますか?
福田先生)一般企業の数字を達成するとかではなくて、先生はやっぱり生徒の成長を見られるっていうのがやりがいで、いい意味で勉強っていうものを与えていかないといけない使命感はありました。
マルチ)今、3年1組の担任をしていると思うのですが、3年1組やプレミアコースの雰囲気はどのようなものですか?
福田先生)3年1組はようやく受験に向けて目の色が変わったかなと思っていて、1,2年の時はある程度指示を出して、レールを引いて先導して引っ張っていく感じでしたけど、今はもう流石にそうじゃなくて、自分たちの受験なので自分たちの行きたいところに向かって走っていて、後ろから背中を押すという感じでやっています。
マルチ) 高校時代の勉強方法を教えてください。
福田先生)
自分は硬式野球部に所属していて校舎とグラウンドが離れていたので移動時間も考慮されて5時間目が終わったら6時間目以降は公欠という形でグラウンドの方に出て、帰りも遅かったので家では勉強した記憶がありません。なので割り切って授業中はしっかり集中して臨んでいました。
マルチ)授業を聞いていく中で、どうやって受験に切り替えましたか。
福田先生)授業をずっと聞いていたので、いざ受験に向かって頑張ろうとしたときに各教科の土台となる部分はある程度構築されていたかなと思います。全く勉強をしていない状態で、ゼロから取り組もうとしたらかなり時間がかかってしまったと思うんですけど、野球部を引退して半年後にセンター試験に向かって、ある程度土台がある状態でスタートできたことは良かったと思っています。
マルチ)数学の先生をされていますが、学生時代の得意教科は何ですか。できれば数学以外でお願いします。
福田先生)得意と感じていた教科は家庭科です。
マルチ)具体的にどのような部分で得意だと感じましたか。
福田先生)生きていく上で誰もが必要なことを学べるので、前向きな気持ちで積極的に授業に参加していたからだと思います。
マルチ)逆に、苦手だった教科は何ですか。
福田先生)色々ありましたが、文系の科目が特に苦手だと思います。
マルチ)受験では文系科目も利用して取り組んでいましたか?
福田先生)当時は5教科7科目あったので全て頑張っていました。
マルチ)苦手な教科を克服するために努力していたことは何ですか。
福田先生)逃げないことです。出来る出来ない関係なくまず何事も挑戦して、出来なくても向き合うことをしていました。
マルチ)自分が持っているクラスや教えているクラスにも伝えていますか?
福田先生)伝えています。苦手なことがない人はいないと思うので、苦手なものがあったとしてもどう克服するかや、例えば嫌いな食べ物をすぐに避けるのではなくまずは一口食べてみるとか最初から無理して食べるのではなく少しずつでも克服できれば違った価値観を得られると思います。苦手なものがあるからこそ人間的にも成長するきっかけになると思っています。
マルチ)ありがとうございます!少し話が変わるのですが、今年の進学面で目指していることはありますか。
福田先生)今年の3年1組のクラスでいうと、「国公立30、早慶上理30、MARCH100」これをクラスの目標にしています。コースとしては、「国公立50」というのを目標にしています。
マルチ)結構高い目標だと感じたのですが、達成するためにクラスに伝えていることはありますか。
福田先生)まず目標を口にすることを伝えています。目標も自分一人のものではなく生徒と同じ目標を共有するように、クラスの30人誰に聞いても同じ目標を言えるような状態にしています。
マルチ)実際にクラスが変わったと思う出来事はありますか。
福田先生)変化していることは間違いないのですが、一緒に生活している時間が長いことと、みんな同じような変化量なので正直変化に気づけていません。



マルチ)学生時代にやっておいてよかったことはありますか?
福田先生)やっておいてよかったことは、どんな小さなことでもやり通したほうがいいということです。実は、小学校中学校高校って皆勤なんです。本当に1日も休んでなくて、1日も休んでないということは野球部の練習も1日も休んでなくて、難しいんですけど、やろうと思えばできることなので、やっておいてよかったかなって思います。継続する力というか最後まで頑張り抜く力というのは学生時代についたのかなと思います。
マルチ)そこで今にいきていることはありますか?
福田先生)教員もう20年になるんですけど、休んだことないです。体調不良や遅刻も一度もないです。大学はサボったことあります。ですが、小中高と仕事は1回も休んだことないです。
マルチ)これから3年生受験控えてると思うんですけど、体調管理で気をつけていることありますか?
福田先生)ちょっとジジイ臭い話かもしれないんですけど、生徒には生姜湯を飲みなさいってよく言ってます。体をとにかくあたたかくして発汗作用を高める、体を冷やさないように。特に冬、受験期なので体が冷えないようにとにかく温めるあったかくしようっていうのはよく言ってます。生姜湯は、冬になると勧めてますし、あとは、お茶。どうしても冬だと汗かかなくなっちゃってウイルスとかも中に閉じ込めちゃうので、利尿作用が働くお茶をたくさん飲んで、喉も潤したほうがいいし、中に菌みたいなものを残さないでどんどん外に出しなさいって話はよく冬にしています。
マルチ)次に高校時代の思い出について教えてください。
福田先生)高校時代は野球部に所属していて、甲子園目指して努力していたのですが、残念ながら在学中は甲子園には行けずに東京都ベスト4までが最高の成績でした。
マルチ)ポジションはどこでしたか。
福田先生)ポジションは肩がとても弱かったのでセカンドしか守らせてもらえませんでした。
マルチ)教師以外の道を選ぶとしたらどんな道を選んでいましたか。
福田先生)普通の一般企業に勤めていたと思います。
マルチ)野球の道に行こうとは思わなかったのですか。
福田先生)小さい頃はありましたが、野球を取り組む中で自分よりもすごい選手や敵わないと思う選手がいたりと少しずつ現実が見えて、自分は大学で区切りをつけました。
マルチ)休日どんなことをしていますか?
福田先生)休日は、今は子ども、家族と過ごす時間がほとんどですね。
マルチ)家族とどんなところに行きますか?
福田先生)本当に近場の公園であったりとか、ちょっとしたイベントみたいなのがあるとそこに行って過ごしたりしてます。
マルチ)最近子どもとの印象的な思い出はありますか?
福田先生)やっぱり子供の成長ってすごく嬉しくて、去年の夏になるんですけど、娘がピアノをはじめて、本当に日に日に上手になって、1年ぐらいでコンペティションに出て、東日本の代表になって全国に行ったっていうのがありました。やればすごい成長するんだなって目の当たりにしました。信じられなかったです。下の息子はずっと食べてるんで、よく食べるなあって全然なんの印象もない、とにかく丸いです。
マルチ)これから子どもとどんなところに行きたいですか?
福田先生)子どもが小学校1年生と4歳なんですけど、どこか行くとなると体力的にもきつかったり、途中で泣き出したりして遠出が出来てないんで、出来れば旅行じゃないけどちょっと遠出をしてみたいです。
マルチ)今まで家族旅行など行かれたことはありますか?
福田先生)近場で日帰り旅行とかがほとんどなので、泊まりはないですね。
マルチ)ストレスを感じた時の対処法を教えてください。
福田先生)今生活していてストレスで押しつぶされそうみたないことはあまりない方だと思うんですけど、家族、子どもとの時間だったりがいいリフレッシュになっているので、特別「じゃあ今日ストレス発散するぞ」みたいなことはなくて、なんか自然とストレスが緩和されてる感じがします。
マルチ)今までで一番困った出来事はありますか。
福田先生)本気で困ったことって多分ないんですよ。どうにかなっているということは、多分そこまで困ってないんだと思うんですよね。すごい困難なことがあっても、なんかどうにかできるんじゃないかって考えるし、そう動くのであんま思いつかないですね。



マルチ)横校でおすすめしたいスポットはどこですか。
福田先生)…難しいですね。基本、自分の授業の教室と職員室の行き来がほとんどなのでかなり行動範囲が狭いんですけど、自分の教室に行って、朝黙々と机に向かっている生徒を見ると、自分も気持ちが入ります。そういうやる気がみなぎっている場所が好きなので、3年1組の教室とかはおすすめって言うのは変ですけど僕はすごいパワーをもらっていますね。
マルチ)先程中国に行ったとおっしゃっていましたが、他に行きたい国はありますか。
福田先生)台湾とか行ってみたいですかね。アメリカ、メキシコ、キューバ、オーストラリアとか飛行機で10時間以上かかるみたいなところは、行ったことがあるんですけど、近場のアジア圏の韓国とか、台湾とかは行ったことがないので、そういうところに気軽に行けたらいいなと思っていますね。
マルチ)今までどれくらいの国を巡ってきたんですか。
福田先生)10回ぐらいじゃないですか。
マルチ)結構ありますね。一番おすすめの場所はありますか?
福田先生)車が好きなんですけど、キューバに行ったときにクラシックカーが街中を走ってたので、結構そういうのでテンション上がったのを覚えています。
マルチ)結構今までも長時間ドライブとか多いんですか?
福田先生)そうですね、今はまぁなくなりましたけど前の学校では野球部の顧問でもあったので、バスを運転して遠征に出かけるっていうことが多々ありましたね。
マルチ)私生活でチャレンジしてみたいことはありますか。
福田先生)体を動かす時間が今ほとんどないので、でも運動自体は好きなので、例えばハーフマラソンとかにチャレンジしたりとか、ゴルフとか行けてないのでまた復活させたいなと思いますね。
マルチ)ゴルフとか野球っていつから始めてたんですか?
福田先生)野球は小学校3年生、ゴルフは社会人になってから学校の先生たちで行くようになって、そこからですね。
マルチ)今は野球やらないんですか?
福田先生)今は、野球は、できません。笑
草野球チームとかは、一応名前だけは入ってるんですけど、実際動くとなるとやっぱりそんなに動けてなくて、実質やっていません。
マルチ)今も高校時代の野球部の方々に会ったりしますか。
福田先生)めちゃくちゃ会いますね。年に必ず何度か。
マルチ)野球観戦は行っていますか。
福田先生)野球観戦は、今週の金曜日に行きます。
マルチ)どこの試合ですか。
福田先生)ヤクルト対中日です。
マルチ)神宮球場が好きと聞いたのですが…
福田先生)神宮球場というか、神宮周りがすごい雰囲気が好きなので。
マルチ)野球見に行くときは誰かと行くんですか。
福田先生)学校の先生と行くこともありますし、友達とかも…。家族と行ったことは一回もないですね。
マルチ)家族は野球はそんなに興味ない感じですか?
福田先生)全く興味ないですね。むしろ、野球ふざけんなって感じ…。いつも帰ってテレビで野球つけると、ブーイングがすごいです。
マルチ)じゃあ息子さんとかにも、野球をやらせる雰囲気ではないですか…?
福田先生)もう好きなことやればいいかなって思ってます。強制してやらせることでもないと思いますし、本人のやりたいって言ったものをやらせられるような環境だけ、作ってあげられればいいかなって。
マルチ)最後に勉強を頑張りたいと思っている人に、メッセージをお願いします。
福田先生)諦めないことですかね、とにかく。今の成績とか今の学力とか、関係なくて、やっぱり磨けばどんどん上がってくるし、ただそれまでに時間がかかるので、途中で諦めちゃったり投げ出しちゃったりすると、なかなかやっぱり最後結果が出る所までにはたどり着かないので、辛抱強く粘り強く頑張り続けることが大事かなと思います。
マルチ)ありがとうございました。
今回は3年プレミアコース担任 福田健太先生にインタビューを行いました。
教員になるきっかけとなった印象的なエピソードや、高校時代の話、さらには少しおちゃめな話まで、楽しそうにお話ししてくださいました。
福田先生のクラスや生徒にかける熱い思いが伝わる、貴重な取材となりました。