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部員たちの情熱と関係が部を大会優勝へと導く!【横校eスポーツ部 】

2024年3月13日(水)

放課後、コンピューター室を覗くと、いつもPCと向かって葛藤している生徒たちの姿がありました。
その正体は「eスポーツ部」。あまり聞き慣れない部活動ですが、一体どんな活動をしているのでしょうか。
その中身を明かすべく、eスポーツ部の活動場所で8名の部員に来ていただき、インタビューをさせていただきました!

マルチメディア > 本日はよろしくお願いします!では、まず初めに「eスポーツ部」はどんな事をしているのか、教えてください。

eスポーツ部  > eスポーツ部では、基本的にリーグ・オブ・レジェンド(LoL)と今年の3月から始めたValorantの2本でやっています。
どちらも1チーム少数人のタイプのゲームなので、チーム間での練習が基本です。ゲームをやるだけでなく、試合が終わったら毎回振り返りやアドバイスを出し合っています。

マルチメディア > 週の何曜日、活動していますか?

eスポーツ部  > 火、水、金曜日、はLoLを練習していて、月、木曜日はValorantを練習しています。
日によってプレイするゲームは分けるようにしています。

マルチメディア > その普段の活動の中で、何か大きな目標を決めて取り組んでいることはありますか?

eスポーツ部  > 目標としては、まず大会で勝つことです。また、皆が楽しんで、どうすれば今以上に成長できるのか、皆でコミュニケーションを取りながら協力することもとても大切にしています。
大会に関しては、2023年のU19eスポーツ選手権という、19歳以下の大学生を含む人たちが集まる大会に参加したことがあり、その大会で約80チーム中ベスト16を取ったことがあります。
他にも、NASEFやSTAGE:0などの大きい大会にも出場したことがあります。

マルチメディア > 普段のコミュニケーション力のトレーニング以外で大切にしていることはありますか?

eスポーツ部  > コミュニケーション力以外では、雰囲気面で楽しむ気持ちを大切にしながら練習をしています。
プレイ中は集中していることが多いですが、振り返りや話し合いなどのプレイ中以外のときは楽しんで明るい雰囲気で活動しています。

マルチメディア > PCやネットワークなどの面で、ゲームのプレイ環境はどうですか?

eスポーツ部  > 部で所有しているゲーミングデスクトップ3台とゲーミングノートパソコン2台でプレイする分には申し分ないです。ただ、部員が14人おり部のPCでは足りないので、授業用のPCも使うことがあります。流石にその授業用のPCではゲーミングPCと比べて、動作速度などの面で快適なプレイはかなり厳しいですね......
ネットワーク環境には気になったことは一度もなく、全く不満ないです。

マルチメディア > 今まで色々な大会に出場されていますが、その大会の情報は普段どのように手に入れていますか?

eスポーツ部  > 元々eスポーツ自体に興味を持っている部員が多く、プロゲーマーや配信者を通して大会の情報はある程度知っていました。それに加えて自分たちで調べたり、先生からの情報など、かなり幅広く大会を知る機会があります。その中から自分たちに合う大会を見つけ、部で共有し、エントリーをしています。

マルチメディア > 大会では、他のチームと直接戦うわけですが、それ以外の機会で他のチームと直接練習をしたりすることはありますか?

eスポーツ部  > 普段あまり直接練習することはないものの、過去に他の学校と交流して練習したことはあります。相手と試合し、フィードバックを交換し合いました。その中で、相手チームのプレイヤーとフレンドになり、プライベートで一緒にゲームするようになったことはありますね。

マルチメディア > eスポーツ部に入って、学んだことや、変わったことはありますか?

eスポーツ部  > 一番に、eスポーツ部を通して、コミュニケーションの大切さを学びました。
ゲームの実力も大切なんですが、仲間との連携を取り合って、今の状況を皆に伝えて、どうしてほしいか正確に伝えることで、自分が少し弱くてもチームとして進んでいけるようになります。コミュニケーションが上手に取れないと、自分の課題点が仲間に気づいてもらえず、自分の実力を上げるのも難しくなってしまう、ということを経験しました。

マルチメディア > eスポーツ部に入ることになったきっかけはなんですか?

eスポーツ部  > 元々ゲームが好きで、中学の頃は特にずっとゲームで遊んでいました。もっと上手くなりたいと思ってプロゲーマーの配信を見たり、調べたりしているうちに、ゲームの大会が開かれていて、それがeスポーツなんだ、と知ったのがきっかけでした。そして、自分の好きなことで他の人と戦える、ということにとても興味を持って、eスポーツ部がある横浜高校を知り入部しました。

マルチメディア > eスポーツ部に入る、と決めたときの周りの反応はどうでしたか?

eスポーツ部  > 前に中学に遊びに行ったとき、後輩に伝えたら「え~!すごい!先輩かっこいい!」といわれました(笑)。思ってた反応と違ってかなり驚きましたね~。
同級生には、「ゲームしてるだけなんじゃないの?」と言われてしまうんですが、逆にeスポーツのことを知っている、eスポーツ関連の仕事をされている方々には羨ましいと言われます。

マルチメディア > 今まで活動の中で、辛かったことや、嬉しかったこと、ありますか?

eスポーツ部  > 大会の初戦で過去に対戦した相手に負けてしまったときは、かなり辛かったというか、悔しかったです。
嬉しかったときは、皆で一緒に協力して試合に勝ったとき。大会に限らず、普段の練習で勝てたときはとても嬉しいです。また、時々プロの方が教えに来ていただけることがあるのですが、その時に自分たちのプレイを見て褒めてくれたときは嬉しかったです。
前に、大会で自分たちよりも練習環境が上の通信制高校のeスポーツ部と対戦したとき、結果としては負けてしまったのですが、最後の最後まで逆転すれば勝てる状況まで持っていけたことがとても印象に残っています。やっぱりレベルの高いチームと拮抗できたことがとても嬉しかったです。その経験のおかげで自分がもっと成長できるきっかけにもなりました。

マルチメディア > 今までの対戦相手を見てきて、具体的に学んだことはありましたか?

eスポーツ部  >  各チームによってチームのまとめ方や進め方はまちまちなのですが、その点で自分たちは負けることが多く、個人個人の技量ではなくチームとしての完成度において、どういう考え方をすべきか、どういう風に協力し合うべきなのか。ということを、相手のチームを見て学ぶことがまだまだあります。

マルチメディア > 話は戻りますが、活動の中で一日どのくらい練習して、どのくらいミーティングに回すか、具体的な時間は決めていますか?

eスポーツ部  >  対戦相手によって終わる時間はバラバラで15、20分で終わることもあれば、40分もかかる時もあり、一試合何分と決まっているわけではないので、具体的な「時間」ではなく、切りの良いタイミングで終わらせています。
ただ、チームミーティングは最低限5分は試合の反省などのために行っています。
試合を始めるタイミングによっては、6時過ぎてしまうことも時々あります(笑)。


マルチメディア > eスポーツ部が創部された当時の様子はどのような状況でしたか?

eスポーツ部  > eスポーツ部は5,6年前に創部され、当初は今と比べると人数は少なく1チームが組めるほどだったそうです。
今の部員数は中学生も含めて14人。高校生のみの大会だと2チームが組めます。

マルチメディア > 原点に戻って、「eスポーツ」って一体何なのでしょうか?

eスポーツ部  > eスポーツとは、オンラインで戦うゲームのことで、eスポーツと聞くとプロゲーマーなど、敷居が高いような気がするが、割と皆に身近な存在なのがeスポーツ。スマホゲームやゲーム機のゲームもeスポーツの一種で、実際にスマホゲームの大会が開かれていたりと、とても身近なところに存在しています。

マルチメディア > 皆さんがeスポーツという言葉を知ったのはいつですか?

eスポーツ部  >  昔からゲーム実況者を見ていて、その方々を通して知りました。他にも元々ゲームをやっていて気づいたら自分が大会にも臨めるような環境で自然とeスポーツに近づいていった、というパターンもありますね。

マルチメディア > 最後に、eスポーツ部にはどのような人に入部してほしいですか?

eスポーツ部  > 大前提として、ゲームが好きな人。また、ゲームを好きになりたい・向上心がある人、競技をする楽しさを仲間と共に味わいながら大会優勝を目指して日々の部活動に励むことができる人に来てほしいです。eスポーツ部で扱っているゲーム(LoL、Valorant)、知っているけどやったことはない初心者さんでも全然大歓迎です。わからないことがあっても心優しい先輩が教えてくれます!雰囲気がよいのでとても聞きやすい環境だと思います。

マルチメディア > ありがとうございました!

部長からひとこと

eスポーツはゲームで遊んでいるだけでは、という若干マイナスのイメージがあると思います。
要するにゲームをやっているので、遊んでいるだけじゃん、と思われがちです。
eスポーツ自体、新しい文化なのであまり理解されていないのも仕方ないのかもしれません。
ただ実際は、ゲーム内の状況に応じて、何をすべきなのか、情報を集め、意見を出し合って、考える、そして作戦を決める。見方によってはアスリートに近いのかな、と思います。
少なくとも 地域の人々には、私たちの精一杯がんばっている活動を発信して、マイナスのイメージからプラスのイメージになるようにがんばりたいです!

顧問からひとこと

eスポーツ部は部長にほぼ全権を任せています。なので年度によってかなり色が出ます。
来年度は初の女子部長になる様子なので、来年度の特色がどうなるかとても気になります。
新入生には、 チームとして皆でプレイできる人に入部してもらえると嬉しいです。


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